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パリ大洪水(PARIS 2010)

パニック映画だと思ったら大間違い。
1910年の大洪水が2010年に再来したらどうなるか、というシュミレーション映画だ。

「ツイスター」や「ボルケーノ」といった自然災害パニック映画を期待したが、まったく趣きが異なっていた。SFXを使ったシーンもあるにはあるが、ほとんど実写である。洪水により電気・水道・交通などの都市インフラが機能しなくなる時、市長をはじめとする危機対策委員会がどう判断し、何に遭遇したかを証言を交えて提示する、といったスタイルで進行する。

ハラハラ・ドキドキ感はあまりないわけだが、こうした自然災害発生映画を通して都市のインフラに対する問題点を現政府/現行政にダイレクトに指摘しているのだろう。

ゴアの「不都合な真実」も映画や書籍を政治的に利用したものだが、この映画でもそうした側面があるのは否めなく、従って、娯楽映画とはまったく違うものになっている(DVDのパッケージは思いっきり娯楽だが)。このような映画が商業ベースに乗るのか、制作コストを回収できるのかどうかはわからないが映画には娯楽以外に社会的/政治的役割もあるのだということを認識させてくれる。

洪水から逃げ惑う市民が地下道に入り込む。「レ・ミゼラブル」のジャン・バルジャンを思い出した。


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