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インサイド・マン

銀行強盗はアメリカ映画の古くからのテーマであり、スパイク・リーが撮ったということで観てみた。

銀行強盗ものなので、楽に観ていることができる。というのも、最後に犯人が捕まり、動機や経緯が明かされると高がくくれるからである。

ジュディ・フォスターが準主役級で出ている、人質に犯人と同じ服装にさせる、などまあまま娯楽性の高いB級映画だなあ、と思って観ていたが、えっ、これで終わるの??とあっけにとられる終わり方をする。

完全犯罪が成立させることがメインテーマではないだろうし、ナチスに魂を売って大もうけした男が自分の過去が暴かれないように犯人を雇ったようなニュアンスを所々にちりあばめているのだが、銀行強盗をした意図や誰が何のためにやったのか、といったことをさっぱり説明せずに終わってしまうのだ。謎解きは観客に任せるという意図なのだろうか。

私は、この映画のような、客を最後にけむに巻く映画がきらいではない。見終わってから議論もできるし原作にあたる機会も作ってくれるからだ。

しかし、この映画が作られた目的は強盗の動機や意図とはかけ離れたところにあるのではないか。スパイク・リーは絶対にほくそ笑んでいる。ジュディ・フォスターがゲスト的に出演することで真面目な映画だと体裁を繕っているが、これは絶対におふざけ映画だ。監督も脚本家も役者も演出家も、映画作りが楽しければ強盗の意図などどうでもよいではないか、と言いたいのではないだろうか。

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