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トランスフォーマー

私が期待する監督、マイケル・ベイ2007年の作品。やっぱり彼はB級の映画監督なのだろうか。
これは良くない。もしこれが日米で理解され、ヒットし、マイケル・ベイが次代のスピルバーグのように奉られるのであればもうアメリカのVFX映画に未来はない。
パニック映画ももうさっぱりだし、ナオミ・ワッツのキングコングも評価が低いし、ゴジラ2は出ないし、トム・クルーズももう歳だし、次のスパイダーマンまであと3年は待たされるのだろうし、もうアメリカ映画の何を見たらいいのだろう。ホラー映画とスリラー映画、「24」のようなテレビドラマしかアメリカはもう作れないのだろうか。スピルバーグの「宇宙戦争」のような良質なVFX映画を見ることは数年に1度しか許されないのであろうか。

車がロボット化するVFXは確かに迫力があるのだけれど、それだけだったら車のCMでやれば良い。何がダメなのかといえばマイケル・ベイがおもしろいと思うものだけをつなぎ合わせているという断片的な映像作りがダメなのである。映画とは、ブラッド・ピッドが出た「バベル」のように、見る者の予想と期待の通りに進行する部分と、予想と期待を超える部分の両方がなければおもしろくないのだ。見たこともない映像が見れること、それが観客が期待するストーリー上にあるからこそ「ダイ・ハード」や「007」はヒットし続けるのだし、見ていて飽きが来ないのだ。トランスフォーマーには見た事もない映像を見せることだけが意識され、それが断片化しているため何が目の前で起こっているのか着いていけないのである。例えば、野球場に隕石が落下するシーンがあるが、このシーンの前後が無い。スピルバーグであれば落下した隕石に人が近づき、何かを目撃して叫ぶとか、球場に居た人が逃げ惑うなどのシーンを用意するだろうが、マイケル・ベイにはそうした発想がまったくなく、ただ落下するのみである。

マイケル・ベイ作品は私の中では2勝2敗である。勝ちが「アイランド」と「アルマゲドン」、負けが「ザ・ロック」とこの「トランスフォーマー」。次に何かを見てみないと落ち着かなくなってきた。

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